今日は、午前中に、生涯学習講座のドイツ語の授業に行ってきました。
4-6月、計10回の短期集中講座で、毎週土曜日の午前中2時間。これで、シューベルトやシューマンの歌曲や、バッハの宗教曲を深く理解する糸口となればと思って申し込みました。
さて、その授業が終わり、お昼に千駄ヶ谷のスタバにいって(車で行けるし、駐車場代もコーヒー飲めば1時間無料だからよく行きます。)、昼食がてらサンドウィッチを食べて、富ヶ谷にあるHakuju Hallへ。
このホールは、今回いくのが初めてです。
演目は、「バッハ 魂の歌」–アンナ・マグダレーナの想い出−というもので、ピアノ演奏と朗読。
第1部は、神谷郁代というピアニストにより、バッハのイタリア協奏曲へ長調とパルティータ第2番ハ短調の演奏。休憩後の第2部はピアノと朗読ということで伊藤ひろこ氏により、あるクリスマスにクリスマスプレゼントとして祖母からバッハのマタイ受難曲の総譜をプレゼントされた、幼きメンデルスゾーンのエピソードが、マタイ受難曲の冒頭の合唱曲のピアノ演奏をバックに語られ、その後は、バッハの最初の妻と死別した後再婚した妻、アンナ・マグダレーナの立場から、バッハの生涯を、神谷氏のピアノを交えて語ってくれました。


なお、本シナリオは講談社学術文庫から出ている、「バッハの思い出」という小説をベースに作られています。
アンナ・マグダレーナと書いてあり、いかにも作者と間違えそうですが、実際は20世紀初頭にイギリス人の女性によって書かれたフィクションです。バッハ研究が進んだ現在からみれば、内容に若干の事実関係の誤謬はあるものの、この本自体により、アンナ・マグダレーナを、またバッハを貶めるものでは全くなく、読んでいて、とっても共感、感動できる貴重な資料だと思います。
この本をもとに、練られた朗読のシナリオは、バッハの音楽や宗教に対しての誠実な姿勢を充分に理解できるものでした。また良かったのは、朗読自体はもちろん、朗読に合わせて選ばれたピアノ曲の選曲です。コラールやカンタータなどピアノ用の曲でない曲も多く含まれていましたが、それらをピアノ用に編曲されていて、聴いていて心が洗われるようでした。
また、バッハが目の手術に失敗し失明した後、最後のバッハの臨終の直前に一瞬だけはっきりと目が見えるようになったくだりでは、「われ、汝によばわる、主、イエス・キリストよ」のコラールがピアノで演奏されました。自分としては完全に不意をつかれたようで、急に大量の涙があふれて、止まりませんでした。そのあと涙を流しているのがバレないようにと必死で、ぐずらずに、ただ涙が流れるまま朗読とピアノを聴き入りました。
ピアノと朗読、とっても教養深く、センスのよい、素晴らしいコンサートを堪能できました。


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