「仕事が忙しくなればなるほど、コンサートに行く回数が増える」
けれども、今夜もそうだけど、コンサートから戻ってからの仕事の捗り方が違います。
逆説的だけれど、忙しくなればなるほど、気分転換により気を使うと、結果的に良いパフォーマンスが得られるようです。
というわけで、今日は昼休みにウェブブラウジングしていて偶然見つけたコンサートに当日券を買って行ってきました。
場所は虎ノ門のJTビルの2階

オフィスからもタクシーでワンメーター。
こんなところにコンサートホールがあるなんて知りませんでした。
あとJTのビルだけに、至る所に喫煙所が設置されていました。
今日のコンサートは、秋にぴったりの弦楽四重奏です。演奏者はアペルト弦楽四重奏団といって、今はそれぞれ広島交響楽団や東京フィル、N響などで活躍している、かつての芸大の同期で結成された、男性4人によるカルテットです。

チケットも2,000円と安かったのがうれしかったです。演目はちょうど今年が没後200周年のハイドンと、生誕200周年のメンデルスゾーン、そしてプロコフィエフの弦楽四重奏曲の計3曲からの演奏でした。

まずはハイドン。ハイドンは今年のはじめに22枚組の弦楽四重奏曲全集を買い、少しずつ聴いているところで、楽しみにしていました。この第72番ハ長調の曲は初めて聴く曲で、控えめだけど、とっても形式美に優れた佳曲でした。
ハイドンの曲は、ロマン派の曲のようなダイナミックさ、ドラマチックな派手さはあまりないけれど、本当に大好きです。聴くとなんだか、”別に特別な事をしなくても、何気ない日常の中に美しさや幸せはたくさん転がっているんだよ”と教えられているような気持ちになります。本でいうと、もう亡くなられたけど、ある日常を色鮮やかに描く作家、Raymond Carverの短編の特に「Cathedral」を読んだときの印象が蘇ってきました。
そして、プロコフィエフの弦楽四重奏曲第1番ロ短調。これは3楽章からなり、きびきびとした第1、第2楽章を経て、暗い第3楽章へと移行していきます。つい眉間に皺を寄せたくなるほど、悲痛な曲ですが、現代音楽の四重奏曲の中では聴きやすい方ではあり、結構楽しめました。
15分の休憩を挟み、最後にメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲イ短調。これも初めて聴く曲でしたが、ベートーヴェンの影響を強く受けているなあと感じつつも、メンデルスゾーンの得意とする甘美なメロディ、そして靄がかかったようなファンタジーな世界観は独特で、とっても興味深かったです。
また何より、僕らと同じ年くらいの4人の旧友が、今ではプロとしてそれぞれに異なる楽団に所属しつつも、今晩のように集って、心の底から楽しそうに演奏している様子が伝わってきて、それが今日コンサートに行って一番よかったと思いました。
アンコールのモーツァルトの弦楽四重奏曲第6番第3楽章もとってもかわいらしい演奏で心が和み、忙しくも、束の間の安息に彩りが加えられたコンサートでした。
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